Vol.32│ニューヨーク、3つの出逢い

絵の具に見たLEDカラーの確立

投稿日:2013,11,29
photo by C comme ça

 

秋深き・・・

こんにちは。東海林弘靖です。11月も半ばを過ぎ、街にも紅葉が美しく映えてまいりました。日本には四季があるので、こうした季節ごとの色合いを楽しめる良さがありますね。晩秋の光に映し出された「真っ赤な」紅葉などはこの季節ならではの日本の色彩を感じることができます。

・・・と書いてみてふと、私にはこの“真っ赤な”というキーワードから、もうひとつ思い起こされる照明の景色があります。それはフランスのリヨンにあるオペラハウスの照明です。

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Vol.32│ニューヨーク、3つの出逢い

絵の具に見たLEDカラーの確立

投稿日:2013,11,14
photo by Toshio Kaneko

 

事務所を移転いたしました

私たちLIGHTDESIGNのホームページをご覧になっている方はもうご存知かもしれませんが、この度弊社は事務所を新たな場所に移転いたしました。

と言いましても、以前の事務所から徒歩約30秒の近所に移動しただけ、住所こそ2丁目から1丁目に変わったものの、銀座の地であることには変わりません。相変わらず銀座らしい(?)古い建築物に出会うことができ、少しだけスペースを広げることにもなりました。内装はLIGHTDESIGNらしさを醸し出したいので、以前同様、白を基調としたシンプルな構成といたしました。引越から数週間がたちましたので、ようやく住み慣れてきた感が出てきて、スタッフともども心機一転の今日この頃です。

事務所の移転は今回が2回目で、スタッフや周りの人からは以前の場所のままでも良いのに何でわざわざ大変な思いをして引越をするの?という意見もありました。では、なぜ引越を決意したかというと・・・今日はそのあたりのことを書いてみることといたします。

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Vol.32│ニューヨーク、3つの出逢い

絵の具に見たLEDカラーの確立

投稿日:2013,10,17
photo by lowjumpingfrog

 

仕事が趣味だった・・・

こんにちは。東海林弘靖です。このタイトル、知人が仕事の面接で聞かれた質問だったそうです。なんでも、遊んでいる人のほうが良い仕事をするということで問われたようですが、私自身は5年くらい前までは「ご趣味は?」と聞かれて答えに困るくらいに趣味もなく、「では土日に何していますか?」と聞かれても「・・・仕事」といった感じでした。

たまの土日にホームセンターに行って何か面白いものを探してくるということはありますが、これも仕事に使えるものを探しているわけなので、やはり「これが趣味です!」とも言えるものがあまりなかったのです。

本当に最近までこのような状況だったのですが、これまでにワインを好んで飲んでいたことが高じて、数年前から、もう少し詳しくワインを知りたいと感じ、ワインスクールに通うようになりました。月に数回土日に通うワイン教室での友人も増えて、さらにワインづくりや生産地の特徴などを学びつつ、ようやく趣味と言えるくらいになってきたのかもしれません。

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Vol.32│ニューヨーク、3つの出逢い

絵の具に見たLEDカラーの確立

投稿日:2013,10,3
photo by Toshio Kaneko

 

横浜みなとみらいに誕生した新スポット

こんにちは。東海林弘靖です。今回は今年6月にオープンした大型複合商業施設「MARK ISみなとみらい(マークイズみなとみらい)」の外観照明デザインをご紹介いたしましょう。

横浜高速鉄道・みなとみらい駅直結し、横浜美術館の目の前というとても便利な立地にあり、みなとみらい21地区では最大の商業施設となります。コンセプトは“ライフエンターテインメントモール”というもので、さまざまな生活シーンにあわせたショップやレストランが多数入っているほか、階下にケヤキ並木の公園を見下ろせるガーデンテラス、果樹園や菜園を併設する屋上、30ヵ所以上のシーティングスペースとアートワーク空間など、幅広い世代がゆったりと過ごせるような空間作りが特徴となっています。

こちらの照明デザインを手がけさせていただいた中で、今回ご紹介したいのが、施設の外壁の角にあるライトアップです。一部、格子状の外壁で四角くかたどられた部分があり、夜になると格子の内側から他の外壁部分とは違う色でライトアップをするので、まるでおおきな辻行灯が灯されたように見えるのです。

この辻行灯、実はただライトアップしているのではなく、ある変化が起こるようになっているのです。

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Vol.32│ニューヨーク、3つの出逢い

絵の具に見たLEDカラーの確立

投稿日:2013,9,19
photo by Hiroyasu Shoji

 

十五夜に振り返る月光

こんにちは。東海林弘靖です。本日はずばり十五夜です。みなさんの所からきれいなお月さまが望めることを願いつつ、今回は秋の夜長、月についてお話してみたいと思います。

月といえば、たくさんのエピソードがあます。 たとえば月にも色温度があり、地平線近くでは赤っぽく色温度が低く、天高く上がるころには色温度も上がっていくのです。そう、あの歌・・・「月がとっても青いから〜♪」は、そのことを示しています。また、以前訪れたパプアニューギニアの村では都会に比べて明かりがほとんどないため、満月の夜になると大人も子供もその明るさが嬉しく夜遅くまで起きてしまう・・・なんてエピソードもあります。

しかし、私の中で一番印象に残っているのは、照明の教科書に載っている「満月の光の明るさ=0.2ルクス」という光を実体験すべく、今から約20年前にひとりサハラ砂漠まで冒険の旅に出たことです。まずは、このお話から進めてまいりましょう。

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Vol.32│ニューヨーク、3つの出逢い

絵の具に見たLEDカラーの確立

投稿日:2013,8,22

 

パーティファイルから・・・

私のデザインスタジオには様々なファイルが保存されていますが、今日はその中から一風変わったファイルをご紹介いたしましょう。もちろん照明に関わるファイルなのですが、よーく見ていただくと、何やらシャンパンボトルやら美味しそうな食材が所狭しと映っているではないですか!

実はこのファイル、「パーティファイル」と称されているもので、私のスタジオで事あるたびに開催される様々なパーティを記録したものなのです。ここには、どんな方々が参加されたのか?その時の設えはどうだったのか?食べ物や飲み物は?などなどを写真と文章でつづられています。

今回はまず、なぜこのようなファイルをとるようになったのか、その経緯をお話しすることといたしましょう。

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Vol.32│ニューヨーク、3つの出逢い

絵の具に見たLEDカラーの確立

投稿日:2013,8,22

 

画材屋で気がついたこと

この春のニューヨーク滞在中のお話です。仕事の合間にNOHOエリア(SOHOの北側)を散歩していると、有名な画材屋「Blick Art Materials」をみつけました。それは、間口が30メーターもある大きな店舗で、地階と1階が売り場になっていました。所変われば品変わる・・・とでもいうのでしょうか?ここニューヨークの鉛筆やボールペン、消しゴム、定規の類にもアメリカならではの匂いがあるかもしれない・・・と思い店の中を見て回ることにしたのです。

その楽しい時間はあっという間に2時間も過ぎてしまったのですが、そこで購入した品々の中でも特に私の心が魅かれ、ここでご紹介したいと思っているのが写真にある絵具です。ご覧の通り、全て黄色の絵の具ですが、微妙に色合いが異なっています。そして、色の名称を見ると、全て真ん中に大きく「YELLOW(黄色)」と書いてあります。私がビビッときたのはここなのです。さて、まずはその理由をお話いたしましょう。

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Vol.32│ニューヨーク、3つの出逢い

ヒトからモノから 刺激が楽しい

投稿日:2013,8,8
photo by emilio labrador

 

ある夏の夕暮れどき

こんにちは。東海林弘靖です。暑い日が続いておりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? さて、本日はこんな暑い夏の日に想い起こされるある光のシーンをお話したいと思います。それは、数年前の夏の出来事です。某FM放送局に勤めていた知人が悩みを聞いて欲しいということで、外で会うことになった時のことです。

彼は待ち合わせの場所として、渋谷にある高層ホテルのロビーを指定しました。私は少し早く着いてしまったので、ロビーラウンジで冷たく冷えた白ワインをアペリティフとして涼みつつ待つことにいたしました。そこはビルの高層階にあり、2階分の吹き抜けになった広々としたラウンジでした。窓も大きくとられており、ちょうど夕暮れ時の外の光の変化が取り込まれるような空間であったのです。

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Vol.32│ニューヨーク、3つの出逢い

ヒトからモノから 刺激が楽しい

投稿日:2013,7,18
photo by jphilipg

 

仕事でニューヨークを訪れて・・・

昨秋から今春にかけて3回ほどニューヨークに出張してまいりました。4月にSOHO地区にオープンした日本のファッションブランド「pas de calais」という店舗の照明デザインを担当させていただいたのです。この店舗のデザインの話は、今回のブログのテーマではないので、別途ライトデザインのHPをぜひご覧ください。(→詳細はこちら)

さて、NYという街に初めて行ったのは今から25年前のこと、その後この街にある照明デザイン事務所との共同デザインをする機会を得て、約ひと月住んだことがありました。その後も照明器具の見本市が行われるたびに訪れることがありましたが、ここ7、8年はすっかりご無沙汰しておりました。久しぶりに訪れたこの街は、相変わらず世界中から人が集まって活気にあふれていました。そして新しい建築やデザインがとても刺激的に感じたのです。たとえば、ミラノやパリなど、ヨーロッパの街に久しぶりに行くことに比べても、NYのスピード感はその10倍くらい早い感じがいたします。

さて、今回は、久しぶりのニューヨークでであったいくつかのヒト・モノについて綴ってみたいと思うのです。


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Vol.30│赤ちゃんが快適にすごせる環境とは 

“デザインの価値に誇りをもつ”

投稿日:2013,7,4
photo by Janet Ramsden

 

“クセモノ”と言えば・・・

みなさん、スコットランドには「ハギス」という、かなりクセモノな伝統料理があるのをご存知でしょうか? これは羊の肉や内臓を大麦、カラス麦、ハーブなどと共に羊の胃袋に入れてゆでたものだそうで、香りの強そうな材料から察する通り、独特の味わいが特徴なのだそうです。クセモノだけに敬遠する人もいれば、虜になってしまうほど愛好家も多く、「ハギスは、満月の夜に心の清らかな者だけが目撃できる、くちばしを持ち全身が毛で覆われて丸っこいカモノハシのような動物だ」という架空のストーリーまで作られているらしいのです。

そんな愛すべきクセモノなのですが、照明の世界に置き換えると・・・?
すぐに連想されたのが、トンネルの中でよく見られるオレンジ色の低圧ナトリウムランプです。この光もひとクセある特徴から、活用の場が限られているようでありながら、見方を変えればなかなか面白い存在にもなれる、まさにクセモノ照明だと思うのです。


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PROFILE
東海林弘靖 / Hiroyasu Shoji

1958年生まれ。工学院大学・大学院建築学専攻修士課程修了。
光と建築空間との関係に興味を持ち、建築デザインから照明デザインの道に入る。1990年より地球上の感動的な光と出会うために世界中を探索調査、アラスカのオーロラからサハラ砂漠の月夜など自然の美しい光を取材し続けている。2000年に有限会社ライトデザインを銀座に設立。超高層建築のファサードから美術館、図書館、商業施設、レストラン・バーなどの飲食空間まで幅広い光のデザインを行っている。光に関わる楽しいことには何でも挑戦! を信条に、日本初の試みであるL J (Light Jockey)のようなパフォーマンスにも実験的に取り組んでいる。






Vol.31 クセモノこそ、活躍の場がある
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Vol.32 ニューヨーク、3つの出逢い
Vol.32 ニューヨーク、3つの出逢い

Vol.32 ニューヨーク、3つの出逢い
Vol.33 光のホスピタリティ・サービス

Vol.34 光の絵の具が欲しい!
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Vol.32 ニューヨーク、3つの出逢い
Vol.35 パーティは、プレゼンテーション

Vol.36  照明デザイナー、月に想う
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Vol.37 奏でるライトアップ
Vol.37 奏でるライトアップ

Vol.37 奏でるライトアップ
Vol.38 キミは遊んでいるか?

Vol.39 引越は吉なり!
Vol.39 引越は吉なり!

Vol.39 引越は吉なり!
Vol.40 赤と黒


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