LEDがスタンダードになると・・・このブログでは度々、消えゆく白熱電球の良さを振り返りつつ、それに迫るLED照明のクオリティ向上について繰り返し述べてまいりました。今やLEDは、照明用光源として標準的な存在となっているのが日本の現況ですが、「LEDは未だ発展途上の光源である」という私の考えは変わりません。それは、光のクオリティという点、ランプ寿命が長くなったことによるメンテナンスの考え方が揺らいでいる点、調光システムが複雑になっている点などがあるからです。 今日は、その中でも近い将来に電球および照明器具の「商品としての在り方」が大きく変わってくるのではないか?という私見を述べてみたいと思います。
“電球交換”は過去のもの?photo by The University of Iowa LibrariesLED電球の寿命は4万時間と言われています。一日に10時間点灯させると、一年で3650時間、10年間で36500時間となりますから、つまり10年くらいの寿命ということになる訳です。その間、電球を変える必要がないとなれば、それはユーザーにとっては、一見嬉しいことではあるのですが、照明産業としては、いやユーザーにとっても実は忌々しき問題を抱えているのです。 電球は一家屋にひとつ程度しか設置されていないという状況で、電気料金は現在のような従量制ではなく、「電灯ひとつあたりいくら」という定額制でありました。電球は貸与制をとっていて、電球が切れた時には「電球交換所」という看板のあるお店に行き切れた電球と引き換えに新しい電球を貸与されるというシステムだったのです。当時は、限られた電気を節制しながら享受するためのシステムだったように思えますが、照明の価値が明るさの希求から少し離れて、心地よい光のサービスを求める時代に入ったと考えれば、現代にあった新しいサービスのヒントが見えてきます。
電球を買うから、光のサービスへここで少し、近未来のビジョンを述べてみましょう! 1年ほど使用して、もっと良い電球が完成した時には、アップデートされた新しい電球と交換ができるのです。つまり「元気が出る照明 バージョン2」が出た場合は、無償で現在家の中に搭載中の「元気が出る照明」をアップデートしてくれるというサービス体系となっているのです。リビングルーム一部屋での使用料金はひと月400円、これには電気料金も含まれていたりします・・・。
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