ライティング・フェア2017にて去る3月7日から10日までの4日間、東京ビッグサイトにて「ライティング・フェア2017」が開催されました。これは2年に1度開催される照明の総合見本市で、今年は4日間で7万人を超える来場者があったとのことです。光のソムリエでは前回の開催(2年前)から私も所属する日本国際照明デザイナーズ協会(IALD Japan)がこのイベントに全面協力することになったとご報告しておりましたが、今年はその体制での2回目の開催、更なる面白い企画を実施することになったのです。今日はその特筆すべき面白いイベント「アフターダークツアー」をレポートします。 新たな試み開会式の様子 出典:日経メッセ期間中、東京ビッグサイトでは各照明メーカーの展示ブースが並ぶ見本市だけでなく、特設ステージにて照明業界関係者によるレクチュアが行われ、また、特別に設えられたセミナー会場では同時通訳付きの「照明デザイン国際セミナー」が開催されました。こちらは、イギリス、アメリカ、ロシア、スエ―デン、インドなどからゲストを迎え、聴きごたえのあるセミナーとなったのです・・・と、ここまでは前回と同様なのですが、今回は見本市が夕方5時で終了した後の暗くなってからの場外イベントを考えました。つまり、After Dark Tour・・・照明デザイナーと行く夜の街歩きイベントだったのです。 “照明デザイナーと夜の街ぶら!”この見出しはアフターダークツアーのサブタイトルで、イベントはまさに照明デザイナーが参加者と一緒に徒歩で東京の夜景スポットを巡って、夜景や街の照明の解説をするという内容です。現地集合現地解散という仕組みも何やらワクワクする要因にもなったらしく、とにかくウェブでの募集開始からほどなくして満員御礼になってしまったほどでした。今回は3月8日と10日の2日間、私も含め12人の照明デザイナーが街歩き隊長に任命され、それぞれが得意とするエリアを担当いたしました。 ツアーは、2部構成になっており、18時からの早い夜のコースと、20時15分からの遅い夜のコースがあり、参加者は行ってみたい街や担当照明デザイナーのキャラクターからコースを選びます。申し込みができた後には、具体的な集合場所がメールで指示され、決まった時刻にその場所に集合するといった方式で、集合するや否や、簡単なガイダンスとイヤホンのついたレシーバーが手渡されるのです。これは隊長(=照明デザイナー)の解説を少し離れていても聞き取れるために必須のアイテムです。夜の街を7、8名が団子状態になって移動するのは不自然ですし、隊長の声も聞こえないだろうということで導入となったのです。 東京の夜の可能性さてさて私はというと、20時15分スタートのコースの担当で、「東海林弘靖と行く裏表銀座ツアー」と題し、事務所を構えている銀座の街を一丁目から八丁目まで表通りと裏路地の照明スポットを巡り、最後は銀座のとあるバーに入って照明談議に花を咲かせる・・・という構成にいたしました。 (集合) (秘密の路地へ) お酒付きの概ね2時間半のツアーだったのですが、大変な盛り上がりでした。ひょっとしてこれって定番のナイトツアーになるのかもしれないなぁ・・・外国人向けの英語のツアーや路地裏ばかりを見るツアー、新しい建物を巡るツアー、高層ビルから見るツアーなどなど東京は夜こそが面白い!と改めて感じたのでした。
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