上質な暮らしをテーマにしたのではないほうの光の話題こんにちは、東海林弘靖です。照明デザインの世界では、上質な暮らしをテーマにした光の話題が語られることが多いと思います。一方、日本の繁華街にも見られるアジアのカオス的なネオンについてはあまり品がよろしくない、どちらかと言えば避けておきたい・・・というようなスタンスがとられる傾向にあります。 しかし、そういったエネルギーに満ち溢れる毒々しい光環境は、世界中にたくさんあって、多くの人がそこに集まり人生の時間を過ごしているのも事実なのです。いったい、そこにはどんなパワーや魅力が隠されているのか? どうして人はそんな賑やかで派手な光に吸い寄せられるのか? そんなことを考えていると、つい最近、友人から聞いた“もらって困るお土産品”の話が思いおこされたのです。 使い道のわからない置物その“もらって困るお土産品”とは、土台の部分にLEDライトが内蔵されていて、スイッチを入れると赤から、ピンク、オレンジ、黄色、みどりに青・・・といった具合にカラフルに変化する光を発して、その光を受け止める上部には観光名所などの彫刻が内部にレーザーで施されているガラスの置物だったそうです。そして、その友人は贈り主にありがとうと口では言ったものの、心の奥では「イラナイものをもらってしまった・・・」とつぶやいて、部屋の片隅に放置していたのです。ところが、そのお土産がしばらくたって、とても役立ったのだそうです。 それは突然の停電に見舞われたときのこと、携帯電話のライトやLEDランタンを点けるも、あまり明るくはないのと、演色性が悪いのか、時間が長引くにつれ気が滅入ってきてしまったそうです。そんな時、このお土産品の存在を思いだし、LEDライトのスイッチを入れたら、カラフルで動きのある光が部屋に映し出されると、ちょっぴり気分が上がって不安感が少し解消されたという話でした。 ジャンクな光のパワーラスベガスのエンターテインメント的な光
|
![]() PROFILE
|
Copyrights (C) 2012 LIGHTDESIGN INC. All Rights Reserved. |